今は、2017年5月27日 土曜日 午後7時34分。ここは、ホーチミンシティのサイゴン川沿いにあるホテル・マジェスティック サイゴンのエレベーター内。これから、ホテル近くのカフェに行こうとしている。
「G」ボタンは、フロント階。その次によく分からないM階があるので、泊まっている部屋は2階だが、日本風に言えば4階になる。
エレベーター内の表示は、日本語が大きく表示されており、まるで日本のホテルか旅館のように見える。M階は「サウナ&マッサージ」と表示されている。
ホテルを出て、左に回り込み、徒歩30秒。この奇妙な像が左右に立っている場所にやってきた。Google マップによると、ここから中に入り階段を上っていったところにカフェがあるはず。
ここが階段。幅の狭い階段が壁沿いに回りながら続いている。この先にコーヒーショップがあると知ってなければ、とても上る気にはならないような階段。
恐るおそる階段を登って行く。
やっとカフェの前までたどり着い。ガラスドアの向こうにコーヒーショップが見えて一安心。ここは、The workshop cafeという名前のカフェ。隠れ家のような場所にあるが、人気店らしい。
店内に入り、カウンターへ座る。閉店まであと1時間ほどで、客は少ない。メニューを見て、カフェラテを注文する。日本にもありそうなオシャレな雰囲気のカフェ。コーヒーを注文すると、いっしょに水を持って来てくれるところが、日本的でうれしい。
ふと気づくと、iPhoneがWi-Fiを拾っている。ホテルに近いので、ホテルのWi-Fiがつながったままだった。
男性店員の一人が「日本からですか?」と声をかけてきた。そうですと答えると、「ベトナムに友達がいるんですか?」ときいてくる。いないよ、と答えるが、不思議そうな顔している。
男性店員はおもむろにスマホを出し、Google翻訳を見せて、同じことをきいてくる。「ベトナムに友達はいますか?」と。
いないよ、とまた答えるが、納得がいかない様子だった。50男が一人、週末利用でベトナムへ来るというのが、なんとなく理解できない様子だった。
1時間弱カフェで過ごしたあとは、「ティンテェエン」と言って会計を済ませ、外に出る。今から、ホーチミン中心部の夜景でも見に行こうか。