楽しいひとり旅

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よく言われる。ひとり旅で楽しいですかと。ひとり旅の実態は、楽しく淋しい。そんな感じだろうか。昔からひとり旅をしていた。鉄道やバイクを利用したひとり旅です。結婚後、ひとり旅は20年間ほど封印され、割と最近、復活した。私の旅の理想は、無計画計画。つまり極力、予定に縛られない旅をしたい。行き先を決めずに、時間に縛られず、その時々で思いついた場所へ行く。ちょっとした気づきや出会いで、行き先を変える。そんな旅が理想形である。実際の旅では、日程や予約の関係で、そうもいかないが、ひとり旅であれば、多少なりとも自由がある。1日1日をどうすごそうが、基本的に自由。気に入った場所で、ぼぅーと一日過ごしても、誰にも気を使う必要が無い。食事にしても、3食必ず取る必要も無い。気が向いたタイミングで、好きなものを食べればいい。泊まる場所にしても、ひとりなら、あまり気を使わない。壁が薄くて、騒音が多い場所でも、自分が良ければ、それでよし。一方、その自由さと引き換えに、とても孤独を感じることもある。なんでこんな話し相手もいないような旅をしているのだろうと、後悔する事もある。自分の意思で旅に出ておりながらも、元の日常に戻りたいと、ふと思う事もある。それでも、帰ってくると、楽しかったなあと、つくづく感じるひとり旅。それは、当たり前の日常から離れ、濃密な時間を過ごしたという充足感だろうか。そんな自己満足を求めて、また来年も旅に出ることだろう。